2006年04月12日
「粋」について
私が料理と関わる仕事についた頃、それとは別に憧れた仕事があった。それは庭師である。
勤めていた日本料理屋には、店内にたくさんの草木があしらわれていて、週に一度、庭師が新しい草木を植えにやってくるのだ。その草木を愛しそうに、かつ大胆に植え込む姿は、なんともいえない「粋」な姿であった。庭師は独特の黒いステテコのようなズボンに雪踏、そして半纏を羽織った姿、頭にはねじりハチマキが巻かれ、日焼けした太い腕で繊細な草木を一本一本丁寧に植え込む。
私は週に一度のその日を楽しみに、毎度ほれぼれと眺めていたものである。その頃から、「粋」なものへの憧れが強くなった。
私が今、店で着物を着ているのも「粋」を演出したかったからである。若干25才で童顔な私が、大正時代のアンティーク着物を着付け、女将を務める。なんかちょっと「粋」な気分に浸れる。だから私は着付けを日々訓練している。やっぱり若い子の着付けはだらしないといわれたら「粋」がパァになってしまうから。若いのに、童顔なのに凛とした着姿で女将を務めている、これが私の「粋」な女将スタイル。に少しでも近づきたい今日この頃である。
さつまおごじょ女将
投稿者 さつまやスタッフ : 2006年04月12日 03:55
